前回までのお話はコチラ その1 その2

それでは、G26ADレースガンを作ってみましょう!
※カスタムは自己責任で行ってください。 加工を失敗しても責任取れませんので予めご了承ください m(__)m




 G26アドバンスを完全分解して、フロントシャーシの先端部分をカナノコで切断し、切り口をヤスリで軽く仕上げます。


 フロントシャーシとリアシャーシのレール部分をピカールで磨きます。 

 ノッカーの可動域を広げるために、ハンマーの矢印部分を削ります。 

↑加工前(写真左)はノッカーを持ち上げると途中で止まってしまい、それ以上持ち上げるとハンマーが動いてしまいます。 一定以上持ち上げるとノッカーにハンマースプリングのテンションが掛かってしまうのです。 ハンマーダウンの状態でマガジンを入れた時、「プスッ」と少量のガスが出てしまう事がありますが、バルブがノッカーに当たってしまっているのが原因です。 ノッカーの可動域を広げれば(写真右)この現象を回避できます。
→ ついでにノッカーロックの頭も磨いてあげましょう。 


 マガジンキャッチも角を丸めてやると指に優しくて良いです(^^)


G26用のアサルトフレームは、純正コンペセイターを加工してアキュコンプ化できるようになっています。
まず、ピラニアソーでアウターバレルの接続部分から切断します。


切断したアウターバレルの先端を、段の部分から更に切断します。


インナーバレルを固定してしまうので、アウターバレルがスムーズにショートリコイルできるように半丸ヤスリで銃口を広げます。


アウターバレルの先端は、切断面をヤスリで整え面取りをします。

方向を間違えないようにコンペセイターに奥まで差し込み、瞬間接着剤で固定します。


 フロントサイトを外し、付属のインサートナットを打ち込みます。 
 この時、インサートナットを直接ハンマーで叩き込むのではなく、不要になった純正フレームからセフティープレートを止めているネジを外してインサートナットにねじ込み、ねじ込んだネジをハンマーで叩きます。
 インサートナットが曲がってしまわないよう気をつけながら打ち込んでください。
 打ち込んだ後、プラリペアで周囲の隙間を埋めてやれば完璧です(^^)v



 フロントサイトはフラッシュFサイトがおすすめです。 φ3mmの集光アクリルを使用しているので視認性が高くダットサイト並みの素早いサイティングが可能になります(^^)


 G26は、かなり古いモデルなので、金型が疲れてきているのかチャンバーカバーの矢印部分にバリが残っています。 このままだとシリンダーに接触して作動抵抗になってしまうのでヤスリで削ります。

 削った後はリューターでバフ研磨します。 BB弾の通り道であるフィーディングランプ部分もピカピカに磨きましょう(^^)

 
 インナーバレルはアキュバレルDXがオススメです。 マルイ純正のインナーバレルよりもHOPの窓が大きいので、ハンドガンカスタムの定番であるファイアフライの「甘口ナマコ」との相性がバッチリです(^^)v
 しかも純正よりも16mm長くテフロンメッキも施していますので、飛距離も精度もアップします!


 ちなみに、「甘口ナマコ」を取り付ける際は、インナーバレルの溝に高粘度グリスを塗りってガス漏れを防ぎます。


 インナーバレルを組み立て、先端にビニールテープを巻きます。


 アウターバレルを取り付けた後で、アサルトフレームに付属のオーリングを付けます。


 ガスブローバックはリコイルが強い方が好きという方が一般的ですが、シューティングにおいてはリコイルは少ない方が連射しやすく当てやすくなります。 実銃の世界でもレースガンの場合はスライドに穴をあけて軽量化したりします。 エアガンの場合は樹脂製のスライドに穴をあけても強度が落ちるだけでほとんど軽量化できませんが。。。(^^;


 軽量樹脂ブリーチ
 スライドの作動スピードを上げリコイルを少なくするには、スライドの軽量化が効果的です。 スライドに組み込まれているパーツで最も重いのがブリーチ(ピストン)です。 純正ブリーチ49gに対して軽量樹脂ブリーチは1/4以下の11g! その効果は誰でも実感できると思います(^^)
 更に、ガスの消費量も減るのでリキッドチャージで撃つ場合はマガジンの冷えも抑えられます。

 ピストンヘッド
 ガスを効率よく使うことは重要です。 このピストンヘッドはファイアフライのロケットバルブに付属している物です。 ロケットバルブはリコイルを増やすためのパーツです。 リコイルを増やす効果があるシリンダーバルブは不要なのでピストンヘッドだけを特別に分けてもらいました。
 しなやかで機密性の高いYリングを、高圧時でもめくれないようアルミのパーツでサンドイッチした構造で、私がいろいろ試した中で最高の機密性と耐久性を有しています(^^)

 軽量樹脂ブリーチとピストンヘッドの組み合わせなら3.5気圧で快調に作動します(^^) 
 外部ソースで使用する場合は、なるべく低い圧力で使用した方が銃の寿命が延びます!


 シリンダーは入り口部分にバリが立っている場合がありますので、面取りカッターでバリ取りをします。


 個体差がありますが、コンペセイターがフレームに対して緩い場合は矢印部分にアルミテープなどを貼って調整しましょう。 組み立ての際はインナーバレルが入る穴に薄くグリスを塗っておきます。 各部品を組み立てれば出来上がり(^O^)/



 せっかくなので、トリガーチューニングの方法もご紹介しましょう! 海外製のカスタムパーツには色々な種類のアジャスタブルトリガーが有りますが、調整機能が使えるように組込むには加工が必要です。 どうせ加工が必要なら、もうちょっと頑張って純正パーツを加工してアジャスタブルトリガーにしてみようと思います(^^)

 まずは、トリガーからトリガーセフティーを外します。 トリガーのストロークは、トリガーバーの動きを制限することで短くできます。 そこで、トリガーにネジを取付けてトリガーバーの動きを制限し、トリガーストロークを調整します。
トリガーにφ2.5mmの下穴を開け、M3のタップでネジ加工を施します。 穴位置は写真を参考にしてください。


 トリガーストロークを短くすると、トリガーセフティーが効かなくなってしまうので、短く切断してトリガーセフティーが機能するようにします。
 短くしたトリガーセフティーをトリガーに組込み、調整用のネジも取付けます。 この時、ネジの緩み止めにタミヤのネジロックを使います。 タミヤのネジロックは樹脂に優しくておすすめです(^^)

 ちなみに、海外製のアジャスタブルトリガーも、同様にトリガーセフティーを短くしてやれば、セフティー機能を残したままトリガーストロークを詰めることができます。

完成!  グロックはもともと軽い銃ですが、このレースガンはノーマルのG17(703g)よりも軽い623gに仕上がりました(^^)  ちなみに、ノーマルのハイキャパ5.1は894gです。


ダットサイトを搭載する場合はアサルトフレーム対応のマウントベースがありますので、色々なダットサイトを搭載できます。
新ローマウントベース

C-MOREマウント

SHMマウント

マルイ純正のマウントを使ってマイクロプロサイトをスライドに直付けするのも良いですね(^^)

 マイクロプロサイトは軽量なので、取り付けた状態でもノーマルのG17より軽い!

 マイクロプロサイトならタクティカル系のホルスターが使えるのも良いですね(^^)


 さて、グロックレースガンの作り方を解説いたしましたが、参考になりましたでしょうか? カスタムは楽しいですし、自分の手で作り上げたレースガンは愛着もわきます。 是非チャレンジしてみてください(自己責任で)!

カスタムしている暇があったら練習したい!という方には完成品の販売もしていますよ〜(^^) 


 
カスタムパーツならフリーダムアート


フォリッジグリーンときがわ
ただいま仮営業中です。御来店の際はお問い合わせください。

  埼玉県比企郡ときがわ町大字玉川1751
   TEL 0493-81-7244
 定休日:毎週火・水曜
 営業時間(仮):平日 17:00~21:00
      土日祝日 12:00~
 HP http://foliagegreen.web.fc2.com/

 1Fシューティングレンジにはリミティッドのステージが常設されていて、しかも各ステージにタイマーを常備しているので営業時間内なら何時でもリミティッドの練習ができます。 苦手なコースを徹底的に撃ち込んだり、通しでタイム計測したり、イロイロな練習の仕方ができます(^^) 2Fシューティングレンジは冷暖房完備でフォーリングプレイト、JSC、リミティッド、リミティッドなどの練習ができます。 更に、初心者向けのスチールチャレンジ系ポスタルマッチ「PPS」も随時開催! 昼間ならモデルガンを撃つ事ができますよ〜(^^)
 平日なら1日遊び放題¥2500、土日祝日は1日¥3000、17時以降のアフターファイブプランなら¥1500です(^^)



TARGET-1新宿店
国内最大規模のシューティングレンジです。 明るく清潔で機材も充実! ズブの素人からベテランまで幅広くカバーする各種シューティングイベントを開催! 手ぶらで行っても楽しめますよ〜(^O^)/
東京都渋谷区幡ヶ谷1-7-5 タカヤナギビル2F
<年中無休>
平日 12:00~22:00(最終受付 21:30)
土日祝日 10:00~22:00(最終受付 21:30)
TEL.03-6300-7866 FAX.03-6300-7867
E-mail. shinjuku@target-1.com 秋葉原店はコチラ